ほどのえらい将軍《しょうぐん》をただ葬《ほうむ》ってしまうのは惜《お》しいので、そのなきがらに鎧《よろい》を着《き》せ、兜《かぶと》をかぶせたまま、棺《ひつぎ》の中に立《た》たせました。そしてそれを都《みやこ》の四方《しほう》を見晴《みは》らす東山《ひがしやま》のてっぺんに持《も》って行って、御所《ごしょ》の方《ほう》に顔《かお》のむくように立《た》てて埋《うず》めました。これが将軍塚《しょうぐんづか》の起《お》こりでございます。
底本:「日本の英雄伝説」講談社学術文庫、講談社
1983(昭和58)年6月10日第1刷発行
入力:鈴木厚司
校正:今井忠夫
2004年1月6日作成
青空文庫作成ファイル:
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