供たちは母のまわりをはなれないようにしながら、その辺で遊んでおり、赤ちゃんを洋装の上におんぶした若い母が、集って何か笑っている。一年生の遠足でもあるのをそこで待ちあわせている姉や母たちというその場の空気である。牧子は、
「大分お集りだこと……」
小声になって、自分と子供はひろ子からはなれるようにした。
「わたしは、ただあなたにお目にかかりたくて来たんですから、皆さんとは別なんです。――お待ちしておりますわ」
「何にも大してむずかしい集りじゃないらしいことよ。かまわないじゃないの、いらっしゃいよ」
ひろ子は、きょうの女のひと達の集りは、これから何か仕事をしてゆく人々の顔あわせのような意味のものとして、重吉から伝えられていた。
「――石田さんでしょう?」
赤ちゃんおぶっている若いひとと話していた一人がひろ子によって来た。
「もう眼はよくおなりになったんですか」
ひろ子が熱射病で一時視力を失っていたことを知っていて、きいてくれる人があり、又逆にひろ子の方から、
「まあ、来ていたの」
と、足早によってゆく若い人々もあった。
服装がばらばらなとおり、めいめいの生活もめいめいの小道の上に
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