あまり馬鹿げたことに陥るのである」と。また「環境と人間的活動との変化の合致、あるいは自己変革は、ただ革命的実践としてのみとらえられ、且つ合理的に理解することができる」(マルクス)のである。
プロレタリア文化・文学運動とその活動家全員がすき間なくレーニン的党派性をもって貫かれ武装されることは、活動を狭くするどころか、今日のように「近い将来において革命的危機に立つかも知れぬ」(第十二回総会決定)日本の情勢の下にあって、運動をますます強め、ますます広汎ならしめる唯一にして無二の原動力なのである。
かかる意味において、われらは同志小林の闘争の生涯がボルシェビキ的強情さ[#「ボルシェビキ的強情さ」に傍点](確固性)によって貫徹され、高き規範を示したことに無限の敬意を捧げるのである。同志小林が身を挺して確保した革命的到達点を、理論、創作、組織的全活動の分野において更に推進させ、同志小林を虐殺した権力を粉砕することをもって評価の実践とするのである。[#地付き]〔一九三三年四月〕
底本:「宮本百合子全集 第十巻」新日本出版社
1980(昭和55)年12月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第七巻」河出書房
1951(昭和26)年7月発行
初出:「プロレタリア文化」日本プロレタリア文化連盟機関誌
1933(昭和8)年4月号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年1月16日作成
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