な事が出来でもしたら、それこそ剛儀なものだ。
けれ共、うっかり私がそんな真似でも仕様ものなら、お茶碗は茶□[#「□」に「(一字分空白)」の注記]の上で跳ね廻るだろうし、お菓子なんて何を喰わせるか知れたものではない。
それよりも一素、矢張り私一流の狸をかまえるのが、一番巧いだろうと云う事を、しきりに考えつづけて居たのである。
底本:「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社
1981(昭和56)年12月25日初版
1986(昭和61)年3月20日第5刷
初出:「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社
1981(昭和56)年12月25日初版
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2009年1月29日作成
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