る。
本間氏も久美子さんたちも、職業に対する見解に忌憚《きたん》なく云えば生ぬるいところを持ちつつも、職業の選択については、社会的な或る正義感を抱いておられることは意味ふかいことであると思った。
私は、聰明な久美子さん達がいかなることがあろうと救世軍に入ったら、今日生産面を土台とする社会の日々の生活において婦人と子供が受けている惨苦を根絶し得るなどと愚かなことを考えられることのないことを安心してよいと信じるのである。[#地付き]〔一九三五年四月〕
底本:「宮本百合子全集 第十四巻」新日本出版社
1979(昭和54)年7月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第九巻」河出書房
1952(昭和27)年8月発行
初出:「婦人画報」
1935(昭和10)年4月号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年5月26日作成
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