うか?
 このときの結果を、愛すべき昔の記録者はこう書いている。
   青玉の事
 カラト嶋の方、北高麗より渡り申す由なり。蝦夷地には無之候。津軽の虫の巣等と申せども、なかなか此地よりも出不申候。中略。
 先年松前にて色々と吟味あり、練物の相見え申せども何にて拵へ申候や相知れ不申候。
 評議の上にてためしに焼きて見申候へば、砕け候へど色はなか/\少しも変り不申候。虫の巣など申伝へ候は偽に有之候。云々。



底本:「宮本百合子全集 第一巻」新日本出版社
   1979(昭和54)年4月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第一巻」河出書房
   1951(昭和26)年6月発行
入力:柴田卓治
校正:原田頌子
2002年1月7日公開
青空文庫作成ファイル:
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