執拗に闘って行かねばならない。
 わが作家同盟はこれまでの闘争の歴史において、右翼的、「左」翼的偏向への危険とは徹底的に闘い、それを克服し、嘗つて偏向の危険に近づいた同志たちをも正しく活動せしめて来ている。これは、われらにとって誇るに足る伝統の一つであった。今日の日本のプロレタリア文学運動においてこそ、「我々はかかる危険とあらゆる場面で闘争しつつ、我々の基本方針を更に前面に押し出し」「ブルジョア文学との闘争をより一層強化しなければならぬ」のである。(一九三二年三月。日本プロレタリア作家同盟中央常任委員会「右翼的危険との闘争に関する決議」)[#地付き]〔一九三三年四・五月〕



底本:「宮本百合子全集 第十巻」新日本出版社
   1980(昭和55)年12月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第七巻」河出書房
   1951(昭和26)年7月発行
初出:「プロレタリア文学」日本プロレタリア作家同盟機関誌
   1933(昭和8)年4・5月合併号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年1月16日作成
青空文庫作成ファイル:
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