父に連れられて始めて――ほんとに生れて始めて人の家や、汽車やらを下に見下す道灌山のわきの草原に行った時の恐怖と物珍らしさの入れ混った、自分でどうして好いか分らなかった混乱した気持を、呆んやりとかすかに思い出して居ました。



底本:「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年12月25日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
初出:「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年12月25日初版発行
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2008年5月18日作成
青空文庫作成ファイル:
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