て、しんから薄気味わるく思う顔付も想像され、それを届けて警察にもって行く姿というのも、市民的な感情の道をよくあらわしていると思う。そして何となく、そこにあわれのこもったユーモアもある。そうして、幸運の手紙を廻り出させる世の中のありようを保管しておく紙袋はどこにあるとも思えないのだろう。[#地付き]〔一九三九年八月〕
底本:「宮本百合子全集 第十四巻」新日本出版社
1979(昭和54)年7月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第九巻」河出書房
1952(昭和27)年8月発行
初出:「日本学芸新聞」
1939(昭和14)年8月20日号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年5月26日作成
青空文庫作成ファイル:
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