工場労働者の生活について
宮本百合子
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(例)本ケイ統住友 第一[#「住友 第一」は枠囲み]
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○長や 玉やの玉のブつかる音。小さい家から一日じゅうラジオか、やすチク音キがきこえる。窓からとび込んで来る猫。葬儀やの二階の講。台所にタライにビールをつけてある。ベコベコジャミセン
○物干しに出て、どじょうすくいを踊るのをこっちから見て(室内の連中が)居る。
「乃木節じゃ私ァ霞町一番だったんだ」から下手。「踊じゃ私がやっぱり師匠かな」夜、おかみさんが「お膳はあしたすっかりふいておかえししますよ、ねエ」云々。
東洋紡、伏見宮姫の見学。一円八十銭の作業服自弁、時間外に掃除。キレイにするコト。寄宿舎の南京虫をタイジしろ!
○鬼足袋工業株式会社、資本百万円、寺田淳平。
二百六十四名、主に少女工(十五歳未満)剣劇ファン
○職工と女工と別の出入口をもっているところもある。
○壁のわきのゴミ箱。○脱衣室のわきの三尺の大窓。
○あき地で塀なし。わきから通って、となりの工場へ行ける?
○三井品川工場
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