。女三六五人
○健康ホケン費 七五、一二八・四円。一ヵ年間にこの七万五千余円がホケン組合に入る。一人当り一ヵ年二八円九四銭
 第十二工場 製カン、鋳物、ガス溶接屋    二〇九名
 第八工場  変圧器製造           六五〇名
 第七工場  直流、交流発電キ 電キ機関車   五〇〇
 第五工場  小型モーター セン風機 家庭器具 四五〇
 第十一工場 製図、営繕
[#ここで字下げ終わり]

[#図1、「工場内の見取り図」]
[#図2、「本館見取り図」]

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十二工場(通称十二番)が最も戦闘的であって、ストのトップを切る。田清、時代、そしきがここにあった。
八番  東京工場からまわった連中でアナ、総同盟に属していた職工が多い。
    全工場中待遇は最悪。それでも立たず。
七番  十五年二十年の勤続、熟練工が多い。
    (大キカイ故)中々まとめ難い。
[#ここで字下げ終わり]
   ○五工  は家庭器具で一 二 三階とも工人密集して働き、年が若く、女が多い。現在1割「××モーター」(単独の五工従業員組合――五工分区)三百名ほどまとまり、十銭の会費完納。一部でヒ行器のエンジン。
──────────────────────────────────
 ◎各工場の建物分離。はじからはじまで三十分もかかる。工場のドアをしめきると、各工場分り出来る。ふだん、他職場へゆくこと禁止。



底本:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
   1981(昭和56)年5月30日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第2版第1刷発行
初出:「多喜二と百合子 第四号」多喜二・百合子研究会
   1954(昭和29)年6月発行
※原稿用紙の裏表に鉛筆で手書きされたメモ。
※入力にあたっては、文意を明らかにするために、一部、底本の組みを再現しなかった。
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2004年2月15日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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