子はどうしても二十七日には引越します。
 自分の生活の順序をこういう大ごたごたの中で狂わさずやって行くのには一つの修練がいり、その焦点は、生活の本質のちがいということを明確にすることしかありません。
 何しろ二十一二から別に暮して二十年以上たって、謂わば初めて一緒に暮すことになったのだから、いろいろ分らなかったわ。一緒に暮す以上は、と親身な責任もはじめは重く感じました。しかし、何かいいこと注意しても注意してきくのはそのときだけで、生活の現実に吸収して、つまり、その新しい意見を入れた暮しかたをはじめるというのではなくて、翌日になれば、又夫婦の馴れ合ったぐずぐず方法で、ルーズに、その日暮しをつづける以上、私は、そういう生活に責任を感じて、自分がまきこまれたりするのは間違いだと思うようになりました。Sももって生れたいいところは苦労しなかったからもっていたのだが、生活がフヤフヤでがたつき出すと、もう自分をまとめて行く力もない様です。本当の建て直しはしない流儀なのね。ガタガタでもたせるだけもたすという流儀。借家ね。
 だから、自分は来年はますますきちんとして、ちゃんと自分の日程は守って暮し、気持
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