かしないかというちがい。更にそれが小説として書かれているということと、それが小説としては書かれていない、ということにはもう絶対の相異があります。そのことも。そして、それが書かれていなければ、無いと全く同じだということは、何ということでしょうね。
下巻はもうおよみになったの? もしおよみになったのなら又下さい。この小説はいろいろの面、角度からよめて、その意味からも面白うございますね。
蓼科からエハガキが来ました。家が出来て、見晴しはなかなか立派だそうです。例年の半分ぐらいの人だそうです。保田からもハガキが来て、あちらは落付かないそうです。お魚も(!)野菜も不自由だそうです。きょうは八百屋の問屋に荷が来なかったそうで何にもありません。うちのぬかみそには人参、ジャガイモが入って居ります。生れてはじめてね、ジャガイモのお香物というのは。新聞でよんで御試作です。きのうはそこの門を出たすぐ角の豆腐屋さんで油あげ二枚かって、すこし先の八百屋でミョーガを六つばかり買ってかえりました。そのあたりもこの頃ではきょろついて歩くというわけです。ミョーガの子が三つで六銭ぐらいよ。明日あたり立つので寿江子がき
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