かし又修繕その他にずっしりと出てもゆくから、なかなか荒っぽい仕事です。収入だけ云えば二台の車が半月で――達ちゃんが出てから千八百以上らしいのよ。実収とはもとより別です、実収といえば、その三分の一或は四分の一ぐらいなのでしょう。
 私はこの男がいるうちに荷物つくりをして駅まで出そうというのでまとめているところへ二十九日づけのお手紙着、では荷もつと一緒にこの手紙を、と思って、たすきがけで書いているというわけです。
 本のこと分りました。でもあれは、スペインかイタリ系統の名でしょうね。そうだとすれば又そこにあることもあるかもしれず。注文はいたしません。岐|山《サン》なの、成程ね。ヤマでは重箱よみね。中條《ナカジョウ》とよむと同じで。この歌は私には一種の愛着を感じさせます。鼓海なんて、やはり大陸の影響の早かった地名ね。つづみが浦とでもいうのが後代(平家物語時代の命名法)でしょう。
 あの辺が怪談の舞台とは、そうでしょうと思う。一種の鬼気があってね。
 達ちゃんは二十九日にもう大勢いる室に移ったそうです。お風呂にも入ったそうです。
 私は、もう達ちゃんにいつ会うという見当もつかないから、(三十日
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