、来月でしょう?
 こちらの暮しかたのこと。全くひとのことは何とかしがくがつくのですけれど。私は益※[#二の字点、1−2−22]仕事の出来る生活的空気を大切に思う気がつよくて、この間の一週間は、ほんとにいい試みでした。
 私はこの三四年の間に、それより前の私ではなくなっているのよ、どこがどうかはよく分らないけれど、とにかく。あの空気の中にいて何となくつめたい汗をいつも腋の下に流しているようなのは迚ももちません。生活している空気でなくては。よかったのよ、ですから、すぐあのときパタパタ荷作りしてしまわないで。ああ可愛らしい直感よ、わがカンの虫よ、と思います。このカンの虫は今にきっと又何とか方法を見つけ出してゆくでしょう、本月末のがすらりと通って順調にゆけばまたそこで一つ見当もつきますし。けれどもマア一年を半分に分けてやりくってゆくというところが現実の落付きどころでしょう。それは最低のスタビリティーよ。私たちは生きそして仕事をしてゆく、というその原型的形態ね。林町で朝目のさめたとき感じる、あの、これでいいのかしらという気持、孤独感(生活からの、よ)は病気にするわ。
 これでいいのかしら? そ
前へ 次へ
全471ページ中246ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
宮本 百合子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング