こから生活費が来ているのよ。(少々ですが)
 娘さんは掘り出しもの的逸品です、絵をやっています。ずっと高等小学を出てから働いていた人。おっかさんというのは、とびの者の親方の娘で、やはり辛苦した人で、それは気質はいいのよ、勿論、そういう世の中で育った人で其れらしいものの考えかたはあるけれど。江戸っ子だし。
 経済的な点で、私の条件が本が出てゆけばやってゆけるの、その人たちと。私が下宿した形で。いいでしょう? ここで。もしそうしたらいろいろの意味から環境としてずっと林町よりましです、生活のつつましさ、情愛や。いろいろ。いやさはどうせあるにしろ、それもその性質がちがうから。
 私は生活の中に情愛のなさにあきていて、(たとえば、きのう用で出かけてかえって見たら、その娘さんが机の上へ花を新しくさして行ってくれてあるのよ。そんなことをこんなにうれしく心が和らげられて感じる、そういう乾きあがって胸のわるくなるような毎日だから。派出婦って、そうね。)そんなおばあさんや娘と暮してみたいのよ。同じ気がねなら、そういう人にした方がさっぱりしていると感じるの。食事なんかそのうちの程度を基本にして(大変粗末です
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