ね。それはあたり前なのだからそういうごたごたをもって、しかし、自分の時間はしっかりもてるような新しい秩序がいるわけです。
いずれにせよ段々やりかたを覚えて来るから御安心下さい。みんなとの心持は上々に行って居りますから、その点ではいうことはないわ。ひとりでいるよりはつまりはいいのかもしれないわ、ね。片づきすぎて瘠せたような生活にならないだけ。子供がいるとなかなか面白いわ。太郎がね、一昨夜夜中に、おかあちゃあと泣いているのですって。床のところを父さんがさぐって見てもいないのだって。スタンドつけても見当らないので、さがしたら、ずっと枕もとの上の方に母さんの机がおいてある、その足の間にすっかりはまって、手をバタバタやって天井をさぐったりあっちをさぐったりして泣いているのだって。よっぽどこわかったのでしょう、父さんにだかれてあっためて貰いながらそれでも泣いていたって。きっと何とこわく感じたでしょう、翌日、ちいちゃいおばちゃんの室へ行ってベッドの上に仰向きになって、そこはすこし天井が低くなっているので、そこをしげしげ見ていたが、やがて、ネエ、ちっちゃいおばちゃん、ベッドへねていて、天井がずーっとずーっと低くなってそこいらぐらい低くなったらどうする? としきりにきいていたって。ぼんやり感じ思い出したのね、でもよくうまくあの机の下へすっぽり入りきったと大笑いしました。
今に島田へ行ってもなかなかにぎやかなことでしょう。机の前に、あなたも御覧になった輝をだいた写真とあきら一人のとをおいています。咲枝はじめてその写真を見て、あらアと羨しがっていたわ。きっともう随分大きくなったことでしょうね。
稲子さん飛行機で満州国のお祝の『朝日』の銃後文芸奉公隊というので出かけました。同勢は林芙美子、大田洋子、大仏次郎、横山健一。
鶴さんは甲府とかへ講演に出かける由。おばあさんが丹毒にかかっていて、顔がすっかり張れた由。(これは佐藤さんからの電話ですが)
栄さんはこの頃ひどく疲れているそうです。春子さんという、学校は(小豆島の)一番でとおした女の子が手つだいに来ていて、それが大したもので、それでつかれるのですって。学校の一番も眉つばねえ。栄さんでも手に負えないものに出合うかと何となくユーモアを感じます。まだどこへも行かないのよ、引越してから。
きょうは又雨になりました。毛布どうしたかしらと
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