よくなるんだネなどとやって居ります。
きのうはてっちゃん初のお客によってくれました。私も段々馴れはじめました。いろいろなことが段々気にしないでやれるようになって来て(日常の用事よ。たとえば雨戸しめるということにしろ。馴れないと、あすこしめ忘れたという風で)これで、私の下宿出来るところとしたら最も自由のきくところであるということがわかって来て、いろんなことにはこだわらないで自分は自分としてやってゆくことを覚えそうですから御安心下さい。
初めのうち、国さん風邪で事務所休んでいて、起きるとから寝るまでラジオなので本当に閉口しましたが。私はよくよくラジオぎらいなのよ。あの雑音は実にいやで、荷風のラジオぎらいもわからなくない位。だからどうしようと思いましたが。きのうきょうは静よ。助ります。その代り寿江子のピアノね。
女中さんが一人留守で、大いそがしよ。やす子が全然弱いから完全に一人の手をとります。
いかが? こんなに日常の暮しは手紙の中に照りかえします、面白いことねえ。夜こわいというような思いをしないでねられるのは一徳です、大変神経に薬でしょうねえ。こういう目に見えない休みがあるのだから、女人夫をやった疲れが直って調子がわかったら大いにがんばらなくてはね。起きぬけにラジオきかなければならないのが辛くて、これだけはいやです、人手があれば本当にせめて朝食だけは雑音ぬきでたべたいと思います、今に何とか工夫するわ、つめてものをかき出したら。もとだとお茶とパンですませたのに、今はそれがききませんからね。自分だけ自分で運んで朝は別にするかもしれないわ。
きのう二十日でしたが、電報どうだったかしら。適当なときに届きましたろうか。森長さんには三通のことともう一つの用件をよくつたえました。話の意味はよく分ったそうでした。何にもそういうことは今話に出ていないそうです。
達ちゃんのこと、実現したら余り見つけものすぎる、という位の感じですね。専門がああいうのだからそういうことは殆ど不思議だと紀も云っていました。不思議にしろ、そういう不思議は大歓迎ね。
山崎のおじさんが御上京で三軒茶屋の家にいられます。ハガキが来て(目白宛に)来たいとおっしゃるから、いつも、あっちからばかり来させてわるいから今度は私の方から訪ねることにしました。金曜日そちらのかえりにずっとまわりましょう。いつかは五年前、
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