のほか、知っている人が何人かあって、便利している由。二度目もわるいことばかりはないものでありますのう、と云っていらっしゃいました。私は日曜日に行って見ます、そしてその上でもし出立の見とおしもないならば(編成が変えられましたから)火曜日ごろ出発しとうございます。
 二十四日づけのお手紙(きょう二十六日着)輝のこと、音読してかあさんとおばあちゃんにおきかせしました。本当におじちゃんの輝びいきどうでしょう。
 本棚は、小さい本箱が(二本立て)一つあるのよ、古風なの。覚えていらっしゃらないかしら。しかし新しいのは勿論私たちがこしらえましょう、島田市のさしもの屋にでも云いつけてゆきましょう。この間出来合ではなかったのよ、適当のが。高いばかりで。達ちゃん食事等なかなか厳格にやられているらしいから大丈夫でしょう。ところがきをお知らせいたしましょうね。

 七月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 己斐より(縮景園浅野泉邸の写真絵はがき)〕

 なかなかよく降ります。きょうは珍しい顔ぶれで多賀子と冨美子をつれて達ちゃんに会いに来ました。達ちゃんは却ってこの間うちより神経の休まった顔つきをしていて、盲腸もごく早くとれて、もうすこしは歩けかけて居りました。背中をすっかり拭いてやりました。呉々も御安心下さいとのことです、自分でおっつけ書くでしょうが。今己斐の駅のベンチよ。

 七月二十八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 山口県島田より(広島・紙屋町電車通附近(一)[#「(一)」は縦中横]、大本営(二)[#「(二)」は縦中横]、饒津神社(三)[#「(三)」は縦中横]の写真絵はがき)〕

 (一)[#「(一)」は縦中横]七月二十八日、きょうから友ちゃんが三十一日迄広島へ泊って来ます、病院のうちならば会えるというので。きのう三人で広島へ行ったとき、河本という小さな宿屋へ、おむつや着がえのボストンバッグをあずけて来てやりました。お母さん、やはりおつかれが出ましてね、昨日は工合よくない御気分でしたそうです。きょうは私がすっかりしてお母さんは休んで居られ、すっかりようなったと云っていらっしゃいます。二三日は余りお動きにならないようにします。

 (二)[#「(二)」は縦中横]七月二十八日。お母さんのお疲れは脚と胃にこたえた風です、きょうは本当に見たところも大丈夫ですから御心配なく。お動きになるのが好きだから。つい
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