の代理は山崎の峯雄さんがやってくれるそうです。さもないとYという人が自動車をつまりは自分のかせぎのために使うということになるのだそうです。やはり二台のままやって行って見るそうです。あとで買ったフォードは中古で、五千いくらかだそうですが、これは無理をして買ったのではないから楽なじゃありますよ、とのことです。これが借金になっていないのは大助りね。半年、今の稼ぎがつづけばいいそうです。〔略〕
輝は可愛いわ。私は、あらと心の内におどろくのよ、あなたに似ていると感じて。そして実に可笑しく思うの。友ちゃんは友ちゃんで、あらと思うところがあるのでしょうし、お母さんはお母さんでやはり俤をそこに認めて一層可愛くお思いになるのでしょう。こういうところ、滑稽で面白いわねえ。三代に亙る女性たちの生活だけれど、そういう点では執拗に妻たちであるのね。
実際私は友ちゃんを思いやるわ。当分、どこへ行っても(うちじゅう)どうしても感じる空虚の感じは、友ちゃんの場合痛切にむき出しでしょうから。輝がいて仕合わせだけれど、只、それはまぎれるだけでね。まぎらしのすぐ裏にどっさりの語られない思いがあるのだから。
こっちももののないことは東京と大差なしです。お豆腐もなかなか手に入らず、野菜も少い。お魚もなかなかこっちへ迄はまわらないうちに売切れてしまう。牛肉がそれでも買えて珍しいと思います。玉子もあるの。お菓子も出来た時にはある由。七分づきのお米です。でもやっぱりおかずに困っていらっしゃるのよ、東京と同じねえ。何にしようときめるとその材料がない、それで又考え直しという工合。
明日あたりお墓詣りいたします。十九日二十日は野原。二十一日にこちらへかえって、もし達ちゃんにもう会う折がなさそうならば二十四日ごろにでも立つかもしれません。
きょうは友ちゃんも達ちゃんも涼しくて、そして雨があがっていて大助りでしょう。
(ゆり子はん、おふろへお入りませとおっしゃるので一寸入って来て)
お母さんもつまりは商売をぱったりやめられもせず、で却って気に張りがおありになるらしく、くず折れては決していらっしゃいません。私が来てよかったとくりかえし仰云います。よかったことね。新しい顔が一つ加ると、家の者ばかりでしめっぽくなるのがなおるのですって。東海道の不通が分ったときには、私は閉口して困ったけれど、それでも間に合ってようござ
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