、ハガキの味を私がまずいまずいと云うのを可笑しがっていました。
この間本の中へ入れようとして外国からの手紙見つけ、つまりはどこかへ行ってしまっていて分らなかったのですが、日記が(小さいときからの)出て、いろいろおもしろく、やはり又日記がつけたいわ。もう何年も何年もつけません。
たくさん、こまかく生活の話をするようになって、つまりそれが日記みたいになってしまうのでもあるけれど、でもやっぱりおのずとちがうところもあって。日記をかく生活ということについてもいろいろ感想が湧きます。ねえ。
そう云えばね、角の印判屋ね、あすこなくなりました。この間通ってオヤと思い、きょう大きい眼玉で見たら。きっと店が立ちゆかなくなったのね。よく電車で通って、斜《はす》かいにチラリと見るのですが、もうあのお婆さんも住んでいないのかもしれません。二階はあいていて、ちょっとしたものが干したりしてあるわ。
島田では、どの名になさいましたろう。光雄は、ミもツもつまる音でしょう? ミヤがそうですから、音のひろがりがなくて、ミヤモトミツヲは窮屈と思うの。治雄がいいのかもしれません。
お話するの忘れたけれど、台所の大きい膳棚の奥に小部屋がありましたろう? あすこを手入れしたら小じんまりとした四畳半が出来たのですって。赤ちゃんは二階で生んで、すこしたったら若い一組は赤坊つれて、そっちへ居間をうつすのですって。それは大変いいと思います、今に小さいのがふえれば、逆にお母さんがあすこへうるさいときお引こみになれるから。冬はいいでしょうが、夏暑いかしら。うしろが丁度今まで俵つんであったところですから。でも、もうそっちは何にもないのならぬいて風通しをおつけになりでもしたかしら。隆治さんかえって来て二階にいられていいことね。私が行っても助ります。
初端午に何あげましょう。何がいいかしら。あなたは鯉のぼり持っていらしたこと? きっとおさとのお母さんがうぶぎと鯉のぼりはお祝いになるのでしょうから、私たち何にしましょうか。あすこは余り床の間が淋しいから何か端午の幅を私たちからあげましょう。林町で一寸した飾りを送ると云っていたから。
今に女の子が生れたら、可愛い桃の花を描いたかけものをやりましょうね。私は仰々しいのは真平だけれど、そうやって、小さい男の子や女の子の伸びゆく姿への good wishes を大人が示して
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