│一〇・五六
 一、手塚英孝              二 │ 一六四  │ 九・〇二
 一、鈴木正二 外二人            │      │
         予審決定 各二┐      │      │
         判決    二┘      │ 一四〇  │七・七〇
 一、富士谷真之助              │  @5.5  │
  (a)予審調書 六、七、八、九回   二通│ 一五六枚┐│
  (b)予審決定            二 │  七八 |│一七・八二
  (c)判決              二 │  九〇 ┘│
 一、逸見重雄 上申書          三通│ 二〇七  │一一・三九
 一、横山操 公判調書判決        二 │ 二七四  │一五・〇七
 一、宮本抜書              一 │   三  │  ・一七
 一、西沢公判調書            二 │ 三四四  │一八・九二
 一、生江健次 (予)第三回より     一 │ 二二一  │一二・一六
 一、逸見重雄 起訴状          二 │  一八  │  ・九九
?一、秋笹正之輔 上申書         四 │ 七六〇  │四〇・二八
 一、大泉検診書類            一 │   四  │  ・二二
 一、秋笹正之輔 公・調         四 │一二五六  │六六・五七
?一、秋笹正之輔 上申書         四 │ 七六〇  │四〇・二八
 一、逸見重雄 第二回公判調書      四 │ 七五六  │四〇・〇六
 一、宮本文書目録            一 │  二一  │ 一・三六
 一、山本正美 調書(十四年十二月)   四 │ 五二〇  │二七・五六
 一、逸見重雄 公判調書(十四年十一月分)四 │一〇一二  │五三・六三
                              三八四・九〇
 以上が今回分。今こうやって書き出してみると、? のつけてあるのが全く二つ同じもののようですが、どういうのでしょうね。二種類のものが偶然全く同じ枚数であったというわけでしょうか。これもきいて見ましょう。もし重複して書き出されているなら引かせるのでしょうと思いますが。
 これと、前のと合わせてすっかり勘定すると、これでやっとすっかりきっちりすることになります。どうもいろいろありがとう。私は得手でないし、現物は見ていないし、フーフーね。
 では、この手紙はこれでおしまい。
 今はひどい風です。きょうは三島の方は嵐のようです。寿江子のいた熱川の方は大雨で、人の死傷も出ました。あの辺は風当りがきついのね。では暑さお大切に。
 マアこの鳥籠二階はゆれること。鳥カゴと云えば「青い鳥」のメーテルリンクが、八十七歳とかでアメリカへにげてゆきました。ニースの家もブラッセル銀行の預金もなくなりました。当分は、シャリー・テムプル主演の「青い鳥」の権利金で暮しますと語った由。彼には、『智慧と運命』という本があります、御読みになったかしら。その『智慧と運命』はこのような彼の今日の現実でどんなに彼を助け得るものでしょうか。青い鳥の籠は、アメリカが動物移入を禁じているから禁じられて、もって上れなかったそうです。これは何だか妙なことね、青い鳥なんて、インコーか何かでしょう? 生きているそんな鳥持って歩いたりして、妙ね。女優であるおかみさんの客間趣味かもしれず。
 では本当にこれでおしまい。

 七月十五日(消印) 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

 七月十四日  第四十六信
 今、別に謄写代についての手紙を一封かき終り、これをかきます、ああ、何とひどい風でしょう、グラリと二階がゆれます。あおりをくって。南の方がつよく吹くときはいつもこうです。
 七月八日づけのお手紙への返事から先ず。
 しきぶとんのことは承知いたしました。ちゃんと用意しておきましょう。スフ綿でないのがこしらえられるからようございました。でもね、この頃細君連の神経はこまかく働いて、どのうちでも、綿をうちかえしにやると、スフの方ととりかえられることを心配して居ります、私も人なみにその心配をします。人情がさもしくなる、ということは決して大きいことから成ってゆくのではないところが面白いものです。
 面白いといえば、この間、岡本一平がアインシュタインにくっついて歩いたときの書いたものをよんでいたときに、日本人が何かというと、面白い、という表現をしているということを特にあげていて、興味を感じました。東洋風の大ざっぱな、直観的な、そして腹芸的表現ですから。面白いわね、という表現でしか表現しない話ということの意味も新しく感じられて。
 私が忙しいときほど、早寝
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