舌を出した。彼等もつり込まれて思わず笑い、莨《たばこ》の火をかりた人の方を見ると、その人々も笑っている。日曜日らしい寛《くつ》ろいだ情景でひろ子は愉快を感じた。ベンチの男の人の黒い鍔《つば》広帽が公園の自由画のようであった。
底本:「宮本百合子全集 第三巻」新日本出版社
1979(昭和54)年3月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第5刷発行
親本:「宮本百合子全集 第三巻」河出書房
1952(昭和27)年2月発行
初出:「新潮」
1927(昭和2)年7月号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2002年9月25日作成
青空文庫作成ファイル:
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