とも云ってきかせてくれる。
まだいろんな事の万分の一も知らない私なんかは、そう云われると段々迷うばっかりになってしまう。その時代にでもどんな時代にでも、いろんな風に云いかえたり言葉をかざったりしないでも人に信じられるだけのもっと高い位置があってほしいと思われる。
人間の一生は、千年あるわけのものじゃあないからと云う言葉は、人間にとてつもない偉い事もさせるし又そこぬけの悪党にもして仕舞う。
底本:「宮本百合子全集 第二十八巻」新日本出版社
1981(昭和56)年11月25日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第6刷発行
※底本では会話文の多くが1字下げで組まれていますが、注記は省略しました。
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2009年8月9日作成
青空文庫作成ファイル:
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