盾黷ホ、その子もらって育てたが、貧乏でしたから駄目だった」
○二階借り居る家は建築業、下にいつも婆と小さい娘六つ位のこまっちゃくれ「分りましたか、分りましたか」大人の言葉をつかう。赤坂の色街のところのそういう人達の心持とロシア人の生活との錯綜。
○宣教師 独逸人 赤ら顔の髪なし。
友人の宝石を売ルタメに呼んだ。日露懇談会で知ったとき、フイリッポフに信仰談をした。フイリッポフ信仰よりパンが欲しい。ダイアモンド八〇〇円に売ル
(日本語が出来ないから表現されないが、宗教にはよい理解をもって居る。)その男(ロシア語でもわかりません)
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〔欄外に〕
ロシア人の気違いになった細君を病院へ入れるためにフイリッポフ手紙を書く。
[#ここで字下げ終わり]
底本:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
1981(昭和56)年5月30日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第2版第1刷発行
初出:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
1981(昭和56)年5月30日初版発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を
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