ヘエルさんをつれてのぼるところだ、と思いましたよ。
 智識階級の二十―三十代  リーベ
              すきな人

     倉知の俊が農園でつかう

 ヤ、こいつはデカ・メロンだ、でかいメロンだ。

     ○ケイオーの学生

「あいつ赤電[#「赤電」に傍点]のくせに悠々してるね」
 アナーキスト
「発禁に会いますから」

     フイリッポフ

 ○フイリッポフ 二十八 白っぱげたようなロシア人
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〔欄外に〕
 若いのに
 ○子供ずき
 ○人と自分との生活の差別をせぬ生活
[#ここで字下げ終わり]
 ○妻エレーナ 二十一二
 ○アメリカへ行って居た仕立やの妻 四十
               良人 五十九
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〔欄外に〕
 フイリッポフの役所、女の人が来ましたよ、出て見たら、二人ダーマ 一人がローゼン男夫人(活動を写した女)一人が仕立や、天現寺に居る。
 ○ローゼン迚もおしゃべり――長舌《ドリンヌイ・ヤズイク》というアダ名
[#ここで字下げ終わり]
 金をふところに抱いてねる、この男、金がたのみで、夫婦の会計は別。(ころさ
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