めの闘争としてゴーリキイの生涯に反映したインテリゲンツィアと大衆との相互関係についての微妙な歴史、大衆と個人との関係についての評価の推移等の端緒は、既にデレンコフのパン焼場で汗を流していたゴーリキイの中に、イゾートの死骸を眺め、ロマーシの背中へ自分の背中をぴったり合わせて立ったゴーリキイの中に芽生えはじめていたのであった。
[#未完]



底本:「宮本百合子全集 第十巻」新日本出版社
   1980(昭和55)年12月20日初版発行
   1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
初出:「多喜二と百合子」第14〜19号、多喜二・百合子研究会
   1956(昭和31)年2〜9月号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2003年2月21日作成
青空文庫作成ファイル:
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