として)
ベズィメンスキー 「射撃」
ボグダーノフ 「最初の娘」
ブスイギン 「お喋りになった」
ウィシニェフスキー 「第一騎兵隊」
ゲラシモフ 「詩集」
ゴルバートフ 「細胞」「我等の市」
ゴルブーノフ 「氷片」
グローモフ 「十字架のために」「馬牧」
ジャーロフ 「第一候補者」「詩集」
ザビヤーロフ 「堤」
ザルカ 「勇敢な裁縫女」
イリエンコフ 「アノーハ」
イリョーシ 「ティッサが焼ける」
イーズバフ 「銃と本をもって」「破滅」
カラーワーエヴァ 「製材工場」「門」
キルション 「レールは鳴る」「麦」「風の町」
クリャージミンスキー 「ギター」「若者」
コーチン 「村娘」「農村通信員の手記」
ラヴルーヒン 「英雄の足跡を」
リベディンスキー 「曲り角」「丘陵」「英雄の誕生」
オワーロフ 「饒舌」「赤と黒」
パンフョーロフ 「ブルスキー」(貧農組合)
プラトーシュキン 「道で」
ポレターエフ 「詩」
スビョートロフ 「詩集」
セラフィモウィッチ 「争闘」
スタフスキー 「コサック村落」
スルコフ 「詩集」
ファジェーエフ 「ウデゲからの最後の者」
チュマンドリン 「ラブレ工場」
チュルキン 「氷片」(戯曲化)
ショーロホフ 「静かなドン」
シュウェードフ 「ユールバザール」
ユーリン 「詩」
エルドベルグ 「支那小説」
ヤセンスキー 「パリを焼く」
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注目すべきは、この表に、多くのコムソモール出の作者の名が現れたことだ。彼等はドンバスの炭坑から、ヴォルガ沿岸地方から、またごく辺鄙な農村から出て来たコムソモール達だ。
例えばラップの事務所へ行って、何か質問をする。黒地に赤糸で縫いをしたルバーシカを着た快活な青年が、親切にだが到っててきぱき応待してくれる。事務員ではない。彼は作家だ。この表にも名の出ているチュルキンだ。――若いソヴェトのプロレタリア作家たちは、見かけからして、ブルジョア作家の病的な特性をすてきっているのだ。
社会主義の勝利へ!
第十六回党大会は終った。五ヵ年計画第三年目の新経済年度が近づいた。ソヴェトのプロレタリア作家団体と一般労働大衆との間には、これまでにない親和感が生じ、一層精力的な交渉が開始された。
党大会で、「ラップ」からの代表の一人ベズィメンスキーは、長い詩の形で行った報告の中で読んだ。
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我々は持っていない
卓越したプランを
ウン。別なプランは
無いんだ。
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つまり、ソヴェト五ヵ年計画の生産経済計画《プロフィンプラン》が「ラップ」の作家にとっても最も基本的な階級的プランだというわけだ。
「ラップ」は、文学におけるこの生産経済計画の扱いかたを自己批判し、三〇年の秋から、労働者クラブの文学研究会指導方針を、すっかりかえた。これまで、文学研究会は、狭い、幼稚な文学趣味[#「文学趣味」に傍点]に毒されていた。工場で生産に従事している若い労働者が、七時間労働を終って研究会の椅子へ坐ると、彼の頭からは職場も生産経済計画の数字もけし飛ぶ。労働しているときとは眼つきまで別人のようになって、自分たちの建設的労働を外から眺め、大いに凝ったつもりの詩をそれについて書く。そして、文学研究会の机のまわりでだけ通用するような仲間の批評に熱中する。しかも、基礎的な文学の勉強は組織的に行われていず、党大会の前に作家団と作家団との間に行われ「ラップ」の内部にも行われた社会現実を土台とした意味深い文学上の理論討論について、或る研究会では何にも知らなかったという実例があった。「ラップ」はそれで驚いた。プロレタリア文学の普及は、そういう風に労働と分裂して行われることがあっては邪道だ、それでは真に前進的な勤労大衆の中からよい作家を導き出すことも出来ない。文学研究会の指導は、あくまで生産に即して行われなければならない。文学研究会気質を撲滅せよ!
文学研究会員の前へ、あらゆる工場の壁新聞、工場新聞が、彼等の活動場面として見直されるべきものとして「ラップ」によって呈出された。文学研究会員たちよ、お高くとまって間違うな。諸君の文学的訓練は、再建設期にあって、生産経済計画充実のために、どう文学的技術を利用し得るかという具体的な習練からはじまるのだ。
活々として人の心をとらえる階級的な文学の言葉、表現をもって、生産経済計画《プロフィンプラン》充実のために、プロレタリアートの自発
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