が、まだ自分等で映画を作るまでには至っていない。これはただ経済的の理由だけで、金にもっと余裕がつけば直ぐにでも作り出すだろう。常設館の大きいところでは、ソユーズ・キノの技術部のものが、カメラを持って来て、休みの時間に一般の機械に関する質問に答え、機械を解剖して見せていた。
 ソヴェトの労働者は、こうして「クラブ」で自由に楽しみながら五ヵ年計画の仕事を一生懸命でやっている。[#地から1字上げ]〔一九三一年十一月〕



底本:「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
   1986(昭和61)年3月20日初版発行
初出:「映画クラブ」日本プロレタリア映画同盟
   1931(昭和6)年11月15日発行
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2007年8月14日作成
青空文庫作成ファイル:
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