な固まって聴くことが出来、それに今は農村に於ける集団農場が文化の中心になっている。だから集団農場の倶楽部に皆キノだのラジオが集中されて、農村で生産をすると同時に新しい文化が進入して行く。だからトラクトルと一緒に新しい文化が農村に及んで来るわけである。
それでいろいろの部分を見て、非常に感ずることは、ソヴェトのように生産が本当の意味で合理化されているところ、労働の社会主義的に行われているところでは工場にしろ、農場にしろ、ただ労働の搾取だけあるというところは一つもない。必ず自分達が働く場所には、政治的の教育と、文化の教育というものがある。それは実に羨ましいところだと思う。[#地付き]〔一九三一年一月〕
底本:「宮本百合子全集 第九巻」新日本出版社
1980(昭和55)年9月20日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第4刷発行
底本の親本「宮本百合子全集 第六巻」河出書房
1952(昭和27)年12月発行
初出:「アサヒクラブ」
1931(昭和6)年1月1日、7日、14日、21日、28日号
入力:柴田卓治
校正:米田進
2002年10月28日作成
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