の位喜んだか知れなかった。
 そこの主婦も知り家も知って居る※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]子は大変に好いと思ったけれ共、お関達の承諾を受ける事は殆ど不可能な事だろうと云う事に思い及ぶと、どうしたものかと云う躊躇が起った。
 そんな事を不用意に頼んでやった事を自分の不行届きとして悔まなければならなかったけれ共、先ず話し丈けも仕て置こうと云うので、その日早速※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]子はお久美さんを訪ねた。
 いつもの通り畑道を歩きながら、※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]子は東京からの手紙を見せた。
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「斯う云ってよこして呉れたんですけれど、
 貴女どうするの、私は好いと思うけれど。
「そうねえ。
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 お久美さんはその手紙をだらりと下げたまんま呆やり立って居たが、
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「私矢っ張り極らないわ。
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と元気なく云って、※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]子に手紙を返した。
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「そう。
 でも貴女この間中はどうしても他家へ入る方が好いと云って居たじゃあないの。
「ええ。
「この頃に又変ったの。
「そうじゃあないわ。
「じゃあ、どうしたの。
 私ちっとも分らないわ。
 まあでもね、貴女の気の進まないのを無理にと云うのじゃあないからどうでも介いやしないけれど。
 そいでこれからもずーっと彼の家に居る事にきめたの。
「ええ。
「そいじゃあ何にも此那に騒ぐ事もなかったわね、
 貴女の一番好い様にした方が好いんだから、そんならそれが一番好い事よ。
 でも、まあ少し考えて、あの人にも相談して御覧なさいね。
 どうせ、いけないって云うだろうけれど、
 …………
 貴女今日少し変ね、どうしたの、
 躰が悪いの、ちっとも勢がない、
 顔だって妙にうるんで居る――
「そう、何でもないわ、
 気の故でしょう。
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 お久美さんは懈るそうに左手をあげて顔中をぶっきら棒に撫で廻した。
 いつもになくたるんだ体中の筋肉、力の弱った様な眼の輝きを見ると、この頃の事で受けたお久美さんの苦痛が皆裏書きされて居る様に思えて気の毒で気の毒でたまらなかった。
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「ほんとに体を大切
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