っとの友達ならだまされて居られるかも知れないけれど、此那に長い間の事ですもの。
「そこがなお都合が好いのさ。
長い間だと思ってお前は好い気になって居る。
二月や一月一緒に居る間位はどんな振りでも仕て居られる者だからね。
お前がそんなに一生懸命になって云って居る事が今に見ておいで、
まるで異った事になって来るから。
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祖母は平常に無い雄弁で云い立てた。
けれ共※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]子は場合が場合だったので格別気にも止めないで聞き流して居た。
意外に踏み付けた行為をされた憤りを忘れる方便に年寄が此の位その周囲の者を悪く云う位は何でも無い事だし、四五日もすれば又その記憶から薄らいで仕舞うものと思って居た※[#「くさかんむり/惠」、第3水準1−91−24]子は、如何してもお久美さんを疑う気にはなれなかった。
却って、この頃の様に種々の事が起って来て、世の中に馴れて居る様でまごつき易い心がひどく動揺して居るらしい事を想うと気の毒になって、人の勝手な噂さを他場事《よそごと》の様に聞いて居る自分がお久美さんに対して余りに思い遣りのない様な、もう少しどうにか仕ても上げられそうなと考えられたりした。
けれ共、その事を非常に残念に思って居た老人は、少し種々な事を打ち明けて居る者が来ると、
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「此処限りの話なのだがね。
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と断り書きを付けながら、かなり芝居たっぷりに山田の主人の常軌を逸した行動を批難して話して聞かせた。
聞いた者は皆驚きの目を見張りながら、
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「まあそんな事までするんですかなあ。
彼のヤソ爺様なかなか凄腕ですな。
何にしろ尻押が神様と来てるから御隠居さん、なかなかやる事もドシッとした事ですわい。
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と戯談の様に云う者もあれば、
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「そりゃあ御隠居さん、泣寝入りは人が好すぎますよ。出すべき所へ出せばちゃんと此処に理が有るんだから、貴女さえウンとおっしゃれば一肩脱がない者でも有りませんよ。
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と云ったりする者があると、
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「何、もうやったものと思う外ないのさ。
彼れ丈の金で罪人を作るでもないからね。
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とは云いながら
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