この作品がかかれたとき、作者も読者も、「伸子」のあらゆるもがきが、日本の近代社会の隅々までをみたしている根づよい古さと中途半端な新しさとの矛盾から生れていることを、こんにちの作者と読者とが理解するようには理解していなかった。「伸子」の続篇は、波瀾の多い四分の一世紀をへて、今「二つの庭」「道標」、なおそのあとにつく作品として執筆されつつある。
「伸子」の中のむずかしい漢字は、今日の読者のためにかなに直した。
一九四八年九月
[#地付き]〔一九四九年二月〕
底本:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
1981(昭和56)年5月30日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第2版第1刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第十五巻」河出書房
1953(昭和28)年1月発行
初出:「伸子」新潮文庫、新潮社
1949(昭和24)年2月発行
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2004年2月15日作成
青空文庫作成ファイル:
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