て貰ったのにつれてゆく。
五月八日頃 臨時の托児所をひらくことを長やで相談し、防衛委員会をつくろう、デモの効果を高めるために。
たたき大工の人 私のところは六畳二間で上に友達がいるが話は分るからそこをつかおう。
「じゃ褓母の人はどうしますかね」
「サア どうしましょう」
「二階の六畳をすっかりあけて、先生たち二人に泊って貰おう」
七八人。私と渡辺。
ここでは居住に結びつかないのでハンモン。
すると、田中のお母さん(?)が新興の河上さんのところへ行ったら、ガサが来ていた、そこで臨時の托児所もこわれた。
――――――――――
二ヵ月経った、何をしているか。
――――――――――
朝六時――夜六時 五銭四銭(おやつをふくむ)一ヵ月一円
――――――――――
*一月にはガスがない。
一月七日までの休みを利用して家主が釘づけ。
八日から釘をぬいて働きはじめる。
労救と托児所との結びつき
支部┌─┐ ┌─┐
│ │→│ │托児所
書記└─┘ └─┘
[#ここから1字下げ、折り返して2字下げ]
(一)[#(一)は縦中横]城南消費組合 広尾が全部。托児所の籐椅子をくれた。
(一)[#(一)は縦中横]市従の父が托児所の子供の親にいたか[#「市従の父が托児所の子供の親にいたか」に傍線]。
(一)[#(一)は縦中横]各托児所と応援委員会との関係。各托児所そのものの活動とオーエンとはどう結びついてその経験を研究し合ったか。
(一)[#(一)は縦中横]オーエンの頃 その頃土建[#「土建」に「中野」の注記]の人というのはどうしていたか。
左翼の人はちっともかまってくれないの
ハンさんは支持してくれるのに
[#ここで字下げ終わり]
○托児所の成り立ちと労救へうつってからの工合、周囲との関係、
五月に労救
○一月十九日の夜は何人集り それは父母の何%か?
半分 十八人 13[#「13」は縦中横]人
○防衛委員会の構成
はじめと今との発展的相異は?
○一〇・三〇事件 \
○岩田労農葬(デモに高まった力?)〉と労救托児所との関係、
○小林労農葬 / アジプロ実際の影響
◎どうして、となりのおかみさん[#「となりのおかみさん」に傍点]がデモに入って来たか?
○褓母の具体的な闘争と人とについて。
9月25[#「25」は縦中横]日
緑と赤の「子供の家」に 「市電ストライキをオー援しましょう!」
臨時托児所のこと
◎雨のふる日 しみじみ砂場がほしい
――――――――――
おやつ一人二銭五リあて、
――――――――――
四月 玄関先のこわれたブランコのまわりの子供
男の子も女の子も仲よく
「ここ工場にしようよ」
「うん、これあたいたちの工場にしようや」
「ブランコ工場だよ」
女の子は手拭をかぶって働くまね。そのうち本当になおそうとして汗をかいてすっかり組立てた。
――――――――――
お母さんへ!
エプロンをかけてよこして下さい ズロースをはかせて下さい てぬぐいをもたせて下さい。
底本:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
1981(昭和56)年5月30日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第2版第1刷発行
初出:同上
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2004年2月15日作成
青空文庫作成ファイル:
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