夜道をしながら。省吾さんのことについて議論する。
二十九日 午前中に、宮武が来る。原稿のこと、並、坪内ホームスのこと。
五月四日の夜、Sunday――Aと Brick Church に行き、カーネギー夫人に会いかえりに Fifth ave を歩いて、Maison Facile で Supper を食べ、夜の中を散歩してかえり、殆ど徹夜して、ミス コーフィールドのことに就て考える。
五月 五日 朝早く Library に行き Seminar で、ミスコーフィールドに絶交の手紙を書く。午後は Whittier
五月 九日 鶴見氏と午後から Greenwich へ人をたずね、お茶をホテルでのみ、東洋軒で食べ、ミス リザノブィッチのところへ行き、アスターに一寸より、其から Whittier にかえり、Aに電話をかける。十二時すぎ。
五月 十二日 Avery に Roosevelt Memorial exhibition を見る。晴れたやわらかい晩。学生のインディアン ダンス
五月 十三日 友情についての議論(鶴見氏に対する。)
五月 十五日 夏の買物、広場で岩本、南、和田と三人で話す
〔欄外に〕此のシーンはもっと前に持って行ってよろし。
五月 二十日 Lake George へ立つ、
九月 二十日 New York へかえる、家をさがす。暑い日
岩本さんのところへとまる。
二十一日 Claremont にきまる。岩本さんと B'way tabernacle に行く。
十月 十五日 十月三十日にアナウンスするにきめた。
十七日 印さつを命ず。
十九日 岩本さんが来る。ミス コーフィールドに会って、彼女が私に会いたがって居ることを話すがことわる。
三十日 ハムレットを見る。
一日 渋谷家の始祖。
五日 ダディよりの報知、帰ると決心する。
六日 買物、電報を打つ切手をたのむ。
青木さんの来た日曜。
此日に岩本、森田氏と来て、自分に日記をくれる。
十八日 立つ。夜 ワシントンで一時間とまったのでうちへ葉書を書く。
二十日 New オルレアンス着、黒人、綿。七時発。立つとき、金を貰いに来た男が、拒まれて、何かすて科白を云う。
二十二日 メキシコ アリゾナ
二十三日 L. A. 着、あの心持 San Gabriel を見物
二十四日 ドクターヒアスに呼ばれる。
二十五日 CC夫人ポーリンとワシントンに立つ。送る。
CCの車にて見物 美くしき小家、
二十六日 L. A. を立ち、サンフランシスコ着
二十七日 Thanksgiving Day. 夜立つ
二十九日 シアトル。部屋で dinner
十二月 一日 船の手つづき、夜中瀬に呼ばれる。稲畑、親子、
仏国の兵士の話、瀧口の話、(日露)従軍
十二月 二日 最後の晩
十二月 三日 立つ朝、寒いもやの濃い日、朝ミス ハセガワに会う。十一時出航、
[#ここで字下げ終わり]
自分から出した手紙の抜粋、
三月一日付、
今日のように春らしい日差しに成って暖で、雨が降ってやんで、水たまりに日が写って居ると法悦に近いような喜びに胸を打れます。総ての人が幸福にならなければなりません。
底本:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
1981(昭和56)年5月30日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第2版第1刷発行
初出:同上
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2004年2月15日作成
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