く、署員の顔色から捜査の発展を看取しようと、一同眼を光らせているのだ。
煙草の煙りで、咽返るような室内に、記者連中の意見が、大声に交換される。
「なあに、もう生きてるもんか。二、三日中に何処かの浜へ死骸になって流れ着くよ。まあ俺の言う通りだから、見て居給え」
と言ったのは、ロスアンゼルス・タイムスの社会部記者、パット・シェパアドだ。
雑談に花が咲いている。
5
「例のトランクを海へ捨てる心算《つもり》だったって言うからね。海ということは、ルウスの頭にある筈だ。だから、俺は思うんだが、あいつ今頃、トランクの代りに海に浮かんでるよ」
同じ社のアルバアト・ナダンが笑って、
「なあに、そんなことはあるもんか。こういう種類の女は、自分のやったことを、お終いまで見度がるものだよ。何処かにじっとして、毎日新聞を買い集めて読んでるに相違ない」
「何しろ五弗しか持ってねえんだからな。近い内に食えなくなって、のこのこ出て来るにきまってる」
と言ったのは、ヘラルドのフレッド・パアネス記者だ。
エギザミナア紙の社会部副部長、ウオルタア・ノウトンは、一同と別の意見で、
「僕は何うもあ
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