どのようである。その他は悉《ことごと》く「※[#「※」は「□偏」、169−6]」篇が附けてある。例えば、
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Bail 友揖《バイ》、 賃貸、 ※[#「※」は「□+敗」、169−7]《バイ》
Donation 陀納孫《ドナシ[#「シ」の右上に小さな四角あり]オン》、 贈与、 ※[#「※」は「□+草冠の下に屯(上に突き出ない字体)」169−8]を置いたもの]《ドアン》
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などのようである。当時このような事が実行せられようと思うて、数年間多大の労力と費用とを費して、大きな餅を画いたのは、余程面白い現象といわねばならぬ。
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四八 法律の学語
現時用いている法律学の用語は、多くはその源を西洋の学語に発しておって、固有の邦語または漢語に基づいたものは極めて少ないから、洋学の渡来以後、これを翻訳して我邦の学語を鋳造するには、西学輸入の率先者たる諸先輩の骨折はなかなか大したものであった。
無精者を罵って「竪のものを横にさえしない」というが、堅のものを横にしたり、横のものを竪にしたりするほど面倒な仕事はないとは、和田垣博士が「吐
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