わくは吾が党の士、千里|笈《きゅう》を担《にの》うてここに集り、才を育し智を養い、進退必ず礼を守り、交際必ず誼《ぎ》を重じ、もって他日世になす者あらば、また国家のために小補なきにあらず。かつまた、後来《こうらい》この挙に傚《なら》い、ますますその結構を大にし、ますますその会社を盛んにし、もって後来の吾曹《われら》をみること、なお吾曹の先哲を慕うが如きを得ば、あにまた一大快事ならずや。ああ吾が党の士、協同勉励してその功を奏せよ。



底本:「福沢諭吉教育論集」岩波文庫、岩波書店
   1991(平成3)年3月18日第1刷発行
底本の親本:「福沢諭吉選集 第3巻」岩波書店
   1980(昭和55)年12月18日第1刷発行
入力:田中哲郎
校正:noriko saito
2007年8月16日作成
青空文庫作成ファイル:
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