明りかな などがある。
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皷打ち春の女の装ひと一人して負ふ百斤の帯
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日本の女の帯の美々しさを、その最も典型的な京の芸子の皷を打つ春著姿にかりて詩化したもの。[#「。」は底本では「、」]「百斤」とは男子一人の重さで、又その荷なひうる最大の重さでもある、即ち人を驚かずに足る表現法がここにも用ゐられて効果を挙げてゐる。百斤を用ひた他の例に 百斤の桜の花の溜りたる伊豆のホテルの車寄せかな といふのがある。熱海ホテルでの歌である。
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村上の千草《ちぐさ》の台の秋風を君あらしめて聞くよしもがな
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十二年の秋新鹿沢に遊んだ時の作。村上の千草の台とはその名が余りに美しいので、或は作者の命名かも知れない。高原の秋風のすばらしさを故人をかりて述べたもので、この歌には追懐の淋しさなどは少しも見られない。
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仁和寺の築地のもとの青蓬生ふやと君の問ひ給ふかな
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この歌も京情調を歌ふクラシツクの一つ。天才の口から流れ出た日本語の音楽である。
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