フを為してゐること勿論の話だ。
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雪厚し長浜村の船大工槌打つほどの赤石が岳
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これも三津浜で作つたものの一つ、しかしこの歌はほんとうには私によくわからない。それをここへ出したのは、その取り合せが如何にも面白いからである。三津から見た富士は天下第一と云はれる美観だが、あの辺りからはまた低く赤石山脈も見える。浜は桜が満開なのに山は雪で真白だ。低くて手が届きさうにさへ見える、長浜村の船大工なら槌でこつこつ叩けさうな気がする。まあそんな風にこじつけて見るより外私には致し方がないが、まあ意味はどうでも宜しい。赤石岳と船大工の取り合せが面白いので私は之を愛誦する。
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さしかざす小傘《をがさ》に紅き揚羽蝶|小褄《こづま》とる手に雪散りかかる
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京の芸子のこつてりした風俗は、作者の好みによく合致したものらしく、第一集乱れ髪の主要テマとなつたと共にそれからも長い間歌題を供給した。この歌などもその最も成功したものの一つで、説明する迄もなく、昔の鴨東辺の情景が絵のやうにはつきり現はれてゐる。同じ雪の夜の歌
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