いる。

      五

「池上新六郎」
「ほン」
「浅香慶之助」
「ほ」
「猪股小膳」
「へえい!」
「箭作《やづくり》彦十郎」
「なアる――ほど」
「長岡|頼母《たのも》」
「へ?」
「日向《ひなた》一|学《がく》」
「――――」
「妙見《みょうけん》勝三郎」
「――――」
「保利《ほり》庄左衛門」
「みんなその方々を、一てえどうしようと仰言《おっしゃ》るんで?」
「黙って聞けッ!――保利庄左衛門――は挙げたな。こうっと、それから、博多弓之丞《はかたゆみのじょう》、峰淵車《みねぶちくるま》之助、笠間甚八、松原源兵衛――」
「な、何を、寄《より》合いじゃアあるめえし、人の名前をならべているんだ」
「飯能主馬《いいのうしゅめ》に横地半九郎――それに、山路《やまじ》重之進! この十七人だッ!」
 憎悪《ぞうお》と復讐《ふくしゅう》に燃える声だ。これが、歯を噛《か》むように、喬之助の紅《あか》い口びるを叫び出た。戸のむこうの台所では、その物|凄《すご》い気魄《きはく》に打たれて、壁辰は思わずゾッ! とした。
「その十七人の御書院番衆――それをどうしようてえのでござります? いま捕まるわけ
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