岳からは福岡県小倉高等女学校のために作りし寮歌である)
[#ここで字下げ終わり]
[#1字下げ]伊那の龍丘[#「伊那の龍丘」は大見出し]
伊那《いな》の龍丘《たつをか》
桃の花盛り
春蠶《はるこ》掃きませうか
籠ロヂ干そか
春蠶|毛子《けご》になつた
日和はよいし
簇《まぶし》たたいて
桑摘み唄よ
[#ここから4字下げ]
(伊那の龍丘は長野県上伊那郡龍丘村青年会のための作である)
[#ここで字下げ終わり]
[#1字下げ]帰る家なし[#「帰る家なし」は大見出し]
(映画「さすらひの少女」の歌の一節)
帰る家なし
帰らぬ旅か
水は流るる
日は暮れかかる
無事で暮らせよ
達者でゐろよ
無事で暮らそよ
達者でゐようよ
秋もをはりか
もう日は暮れる
厚い情も
涙の種か
[#1字下げ]春降る雪[#「春降る雪」は大見出し]
何にが 不思議だ
春降る雪はヨー
山の峰さへ
一夜《いちや》で解ける
わしの扱帯《しごき》も
春降る雪かヨー
伊那に来た夜に
するりと解けた
[#ここから4
前へ
次へ
全26ページ中5ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
野口 雨情 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング