#1字下げ]豆の花[#「豆の花」は中見出し]

裏へ出て来ちや
畑を見てる

盆が来るから
姉《あね》さん達よ

豆の花でも
咲いたのか


[#1字下げ]磯原小唄[#「磯原小唄」は中見出し]

[#2字下げ]一[#「一」は小見出し]

末の松並《まつなみ》
東は海よ

吹いてくれるな
汐風よ

風に吹かれりや
松の葉さへも(オヤ)

こぼれ松葉に
なつて落ちる

[#2字下げ]二[#「二」は小見出し]

お色黒いは
磯原生れ

風に吹かれた
汐風に

啼いてくれるな
渚の千鳥(オヤ)

末の松並ア
風ざらし
[#ここから4字下げ]
(註。磯原町は茨城県海岸の勝地である)
[#ここで字下げ終わり]



底本:「定本 野口雨情 第一巻」未来社
   1985(昭和60)年11月20日第1版第1刷発行
底本の親本:「おさんだいしよさま」紅玉堂書店
   1926(大正15)年6月10日刊
初出:あの山越えて(原題 山越えて)「講談倶楽部」
   1925(大正14)年12月
   春の月「令女界」
   1925(大正14)年3月、10月
   観音さま「新進商人」
   1925(大正
前へ 次へ
全26ページ中23ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
野口 雨情 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング