、あなたを邪魔にしますよ」
「それは御随意に任せるよりほかはありません」
「わかりましたか。それでは、もうあなたとの一緒の旅は今日限り、わたくしの方からお断わりを致しましょう。そうして、これから後はおたがいに敵同士です」
「いいえ……敵《かたき》という言葉は、そう軽々しく用いるものではありますまい」
「でも、わたくしは、生ぬるいことが嫌い、この世の人は敵《てき》でなければ味方、味方でない者はみんな敵です」
「ああ、あなたの考えは偏《へん》し過ぎている、片意地過ぎているようです。拙者は机竜之助を敵《てき》とはするが、あなたを敵とする気にはなれないのです」
「わたくしは、そうではありません、味方でないものはみんな敵です……兵馬さん、お前が机竜之助を討とうとすれば、わたしはあの人の味方ですから、あなたを殺してしまいます」
「よろしい、そのお覚悟なら、それでよろしうございます、拙者もこれから、あなたを敵《かたき》の片われと見ましょう」
「それがよろしうございます。わたしはここで、人をよんで座敷を改めてもらいます、あなたにもお世話になりましたが、どうぞ、お大切《だいじ》に……」
と言って、お銀様
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