て直してなにげなき体《てい》で向うの方へ反《そ》らせます。
 市五郎が同心長屋の角を町の方へ入った時分に、何も知らないお銀様は、まだお城の方を見て、お君の帰るのを待っている。



底本:「大菩薩峠3」ちくま文庫、筑摩書房
   1996(平成8)年1月24日第1刷発行
   1996(平成8)年3月1日第3刷発行
底本の親本:「大菩薩峠 二」筑摩書房
   1976(昭和51)年6月20日初版発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:(株)モモ
校正:原田頌子
2001年10月6日公開
2004年2月6日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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