v想・哲学・の書籍について
※[#ローマ数字5、1−13−25] 余論
1 ブック・レヴュー論
2 読書家と読書
3 論文集を読むべきこと
4 如何に書を選ぶべきか
5 論文の新しい書き方
6 校正
7 翻訳について
8 篤学者と世間
〔付〕最近のドイツ哲学の情勢を中心として
[#改丁]
序に代えて
「読書法」という題は、本当を云うとあまり適切なものとは思われない。「ブック・レヴュー」という題にしたかったのだけれども、三笠書房主人の意見を容れて、この題にしたのである。私はこの本が、読書術の精神を教訓する本ででもあるかのように受け取られはしないかと心配している。内容は全く、色々の形と意味とに於けるブック・レヴューと、之に関係した少しばかりのエセイとからなっている。
ではなぜ、こんなやや風変りな書物を出版するのか。簡単に云って了えば、ブック・レヴューというものの意義が可なり高いものでなければならぬということを、宣伝するために、特にブック・レヴューを主な内容とするこういう単行本を少し重々しい態度で、出版して見る気になったの
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