に傍点]と一定の文化[#「文化」に傍点]とが出来上るということは誰でも知っているが、そういう道徳なり文化なりが自分が立脚している生産関係と或る切っても切れない必然的な関係にあるので、この生産関係を保善する筈の例の本来的な政治警察権は、やがて、風紀警察[#「風紀警察」に傍点]として、又文化警察[#「文化警察」に傍点]として、発動するようになって来る。
 ここで道徳というのは、別に修身道徳のことではなくて、社会の慣性・習俗のことであり、例えば裸身になるということは一定時代の風俗に反する意味で反道徳と考えられるという意味の道徳で、所謂風紀・風俗という言葉が一等よくその特色を云い表わしている。警察は、一定の生産関係に立脚した一定の風紀・風俗の保善に任ずるという意味で、風紀警察・風俗警察となるのである。
 それから、ここで文化というのは、その根柢になる生産関係を肯定したり批判したりする観念組織からなっているもののことで、之が今の生産関係と重大なる観念上の連関がある処から、一定の生産関係を保善する筈の警察権は、同時に文化警察の形を取って発動しなければならなくなるのである。
 処が警察権の支配下に立
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