処によると、日本が日本独特の精神によって完成された大乗仏教を提げて迷える世界人類の救済に乗り出すべく、国際仏教会というものが今度仏教、国史、などに関係ある日本の名士達によって設けられたそうである。日本的仏教文化を以て、文化的な或いは寧ろ宗教的な世界征服を企てることは、大い道徳的で且つ勇ましいことだが、夫が少しも政治的な世界征服に関係がないのかというと、どうもそうばかりは今日の常識では考えられない。ドイツのナチスはドイツ人が最も純粋なゲルマン文化を世界に弘布すべき文化的使命を持っているという、一つの政治哲学を以て最も政治的と云っていいような政治をやっているし、日本精神の宣揚という文化スローガンも実は同時に日本の政治哲学であって今日の日本の国際的国内的な政治行動の原則になっている。日本がアジアの盟主となり広田外交の理想であるアジア・モンロー主義を唱えるための、精神的乃至文化的根拠としては、仏教精神が初めて日本で完成されたというこの主張位い有効なものはないではないか。仏教が超政治的などというのは全く仏教に対して勿体ない話しであって、日本の僧侶や僧侶主義者は、もっともっと政治的自信を有っていい
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