大会の準備会の好村主事はそこで語っている、「大会の目的は政治的葛藤などは超越して太平洋沿岸諸国が精神的に融合しようという崇高な処にあるのです、この精神を無視して、中華民国が満州国代表の参加を政治問題化して遂に不参加を決議したのは実に遺憾です、」云々。宗教は全く政治問題ではないから、政治問題などと関係なく、崇高に談合しようではないか、という論拠と見える、それも良いかも知れない。
 処が今度出席すべく日本へ来る筈になっているインド代表は、この大会を利用して「仏教徒よ立て! ブダガヤの聖地を奪還せよ!」という甚だ宗教的に穏当ならぬ政治的スローガンをかかげて、大会出席の太平洋沿岸の諸国代表に訴えるという申し入れがある。日本の大会本部ではこれに対して出来るだけ便宜を計ろうということだそうだ。何でも、このブダガヤというのは釈尊が悟りを開いた土地なのに、今ではヒンヅー教徒の占める処となって、一人の仏教徒の影もないのだそうである。仏教徒がインド教徒に対するこの対抗が少くとも宗教的対抗であることは云うまでもないが、併しなぜそれが同時に政治的でないかが私には判らない。
 宗教運動でも運動である以上は
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