生産(だから古来模倣[#「模倣」に傍点]され仮象[#「仮象」に傍点]とされる)であり、即ち表現に他ならぬからである。芸術などが文化というものの原型であろうと思う。
 技術を物の生産の力の水準のように考えることと、科学の目標を物(社会的な物でもよい)の生産と考えることとを、照し合わせて見ると、両方の意味が多少活きて来る。
[#地付き](一六・六・六)



底本:「戸坂潤全集 第一巻」勁草書房
   1966(昭和41)年5月25日第1刷発行
   1967(昭和42)年5月15日第3刷発行
入力:矢野正人
校正:松永正敏
2003年9月11日作成
青空文庫作成ファイル:
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